すべての面が正三角形で、1辺の長さが6cm の三角すいABCD があります。
下の図のように、辺AB,辺BC,辺CDの上にそれぞれ点P,Q,R があり、
AP=3cm、BQ=4cm、CR=1cm のとき、次の問に答えなさい。
(1)辺AD の上に点S があります。PS の長さとSR の長さの和が最も小さくなるとき、AS : SD を最も簡単な整数の比で答えなさい。
(2)2つの点P,Q を通る直線と、2つの頂点A,C を通る直線が交わる点をT とするとき、AC : CT を最も簡単な整数の比で答えなさい。
(3)3つの点P,Q,R を通る平面と、2つの頂点A,D を通る直線が交わる点をU とするとき、AU : UD を最も簡単な整数の比で答えなさい。
----------------------------------------------------
----------------------------------------------------
(1)三角形ABD と三角形ACD の部分の展開図を描くと、下の図1のようになり、
PS の長さとSR の長さの和が最も小さくなるのは、
P,S,R の3点が一直線に並ぶときです。
このとき、三角形APS と三角形DRS は、すべての角度が等しいので、相似です。
AP=3cm、DR=5cm なので、AS : SD = 3 : 5 です。
(2)下の図2のように、正三角形APV を作ると、
三角形PTV と三角形QTC は相似で、PV=3cm、QC=2cmなので、
相似比が 3 : 2 とわかります。
VC=3cm なので、CT=3×2=6cm とわかり、
AC : CT = 6cm : 6cm = 1 : 1 です。
(3)まず、P,Q,R の3点を通る平面が、どのような平面かを考える必要があります。
Q,R が同じ正三角形BCD 上にあることから、下の図3のように点Q から2cm 進み、
60度曲がって1cm進んだところの点R を通る平面 ということを利用して、
点P から三角形BCD と平行な平面の正三角形PVW 上のどこと P,Q,R を通る平面が交わるのかを探すと、
点Pから2cm進んだ点X で60度曲がり、1cm進んだ点Y を通ることになります。
P,Q,R,Y の4つの点は、同じ平面上にあります。
PY は同じ平面上なので、PY を延ばしてVW との交点をZ とすると、
Z もP,Q,R,Y と同じ平面上で、下の図4のように、
VZ =1.5cm とわかります。
QC : CR = 2 : 1 なので、PV : VZ = 2 : 1 としても求めることができます。
RZ の延長と AD の交点が U で、下の図5より、
三角形UWZ と三角形UDR が相似で、WZ=1.5cm、DR=5cm なので、
UW : UD = ③ : ⑩ とわかり、
WD = 3cm より、⑦=3cm なので、UW =9/7 cm、
AU = 3-9/7=12/7 cm と求められ、
AU : UD = 12/7 : 3 + 9/7 = 2 : 5 です。
----------------------------------------------------
----------------------------------------------------
↓こちらファミリーページにもどうぞ!
どう解く?中学受験算数
パズルのような算数クイズ
算数オリンピック問題に挑戦!
全国150中学校の入試問題と解法
これが中学入試に出た図形問題!
公式、法則、受験算数の極意
分野別66項目へ
お解きさんの受験算数日記!
1分で解ける算数
イメージで見る算数!
最近のコメント