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2014年12月19日 (金)

これ、難しいですよ!(2009年ジュニア算数オリンピック、ファイナル問題より)

三角形ABCはAC=9.5cmで、面積が15c㎡です。

いま、BCのまん中の点Dをとると、角ADC=135°となりました。

このとき、ABの長さを求めなさい。

1

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3

図のように、三角形ABDと三角形DB’Aが合同となるようにB’とります。

次に、AB’=DB=CDなので、

三角形AB’Eと三角形CDAが合同となるように点Eを図のようにとることができます。

すると、角EAC=角EAB’+角B’AD+角CAD=角ACD+角BDA+角CAD

となります。

角ADC=135°なので、角BDA=45°、角ACD+角CAD=45°です。

よって、角EAC=45°+45°=90°になります。

以下、同様に三角形ADBと三角形EB’Fが合同となるようにFをとり、

三角形AEB’と三角形EGFが合同となるようにGをとり、

三角形EFB’と三角形GHFが合同となるようにHをとっていきます。

すると、四角形AEGCは角CAE=角GEA=90°で、

CA=AE=EGなので、正方形とわかります。

よって、三角形CGHと三角形GEFは

GC=EG、GH=EF、角HGC=角FEGとなるので、合同とわかります。

また、三角形CHDとGFHもCD=GH、CH=GF、角DCH=角HGFなので、

合同とわかります。

以上から、DB’=B’F=FH=HDとなります。

さらに、角DB’F=角B’FH=角FHD=角HDB’となり、

よって、四角形DB’FHは正方形とわかります。

すると、正方形AEGCと正方形DB’FHの面積の差は、

三角形ABCの4倍の大きさとわかります。

よって、正方形DB’FHの面積は、

9.5×9.5-15×4=121/4c㎡ となり、

よって、AB=DB’の長さは11/2=5.5cm とわかります。

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