仕切りの高さは何cm?(2010年ジュニア算数オリンピック、ファイナル問題から)
図のような、内部に厚さの無視できる
2つの仕切りが入った水そうがあります。
2つの仕切りは水そうの側面と平行な長方形の形をしています。
Aの部分とCの部分に、それぞれ毎秒100立方cmの速さで
同時に水を注ぎます。
Bの部分の水の深さを測定したところ、
水を注ぎ始めてから50秒後には7cm、
100秒後には29cmでした。
仕切りの高さをそれぞれ求めなさい。
ただし、図は正確であるとは限りません。
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毎秒100立方cmの注水だと、
10×20=200c㎡の平面では、
1秒間に100÷200=0.5cm水面が高くなっていきます。
50秒では50×0.5=25cmですが、
もし、2つの仕切りの高さが25cmよりも高いとすると、
A、Cにたまる水の高さは25cmで、Bには水が入ってこないはずです。
しかし、実際にはBには7cmの水が入っています。
これは、少なくとも1つの仕切りが25cmより低いためです。
次に、両方の仕切りが25cmより低いとします。
100秒後にはBに29cmの水が入っているので、
両方の仕切りの高さをこえています。
つまり、A、B、Cのすべての部分に水が29cm入っているはずで、
水の量は30×20×29=17400立方cmとなります。
しかし実際に注がれる水の量は、
それを上回る100×2×100=20000立方cmになります。
つまり、2つの仕切りのうち、片方は29cmより高いことがわかります。
100秒後に入っている水の高さは、A、B、Cの部分合わせて100cmです。
今、B、Cにはそれぞれ29cm水が入っているので、
Aの部分には100-29×2=42cm水が入っていることがわかります。
同様に、50秒後にはBとCの部分に合わせて25cmの水が入っているはずです。
Bの部分には7cmの水が入っています。
よって、Cの部分には25-7=18cmの水が入っていることになります。
以上より、仕切りの高さは42cmと18cmとわかります。
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