2006年1月14日 (土)

奥の細道ー草加

其日漸草加と云宿にたどり着にけり。

(そのひ ようよう そうかというしゅくに たどりつきにけり)

江戸を発った芭蕉さんと曾良、ようやく埼玉の草加まで着ました。

でも草加では泊まらず、通り過ぎただけだったそうです。

句もなさそうなのですが、現在の草加市、旧日光街道には芭蕉さんの銅像がありました。

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ここは自宅から近いので、出かけて写真を撮ってきました。

松並木の街道はよく整備されていて、日本百名道のひとつになっています。

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銅像の芭蕉さんを歩かせてみました。

するとうちの息子がスケートボードでいきなり芭蕉さんを追い抜いたのです。

びっくりした芭蕉さん。そのときのスナップショットです。

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1689年のこの日、芭蕉さんは春日部まで行って宿をとっています。

季節は春の終わり。

でも写真は1月。松がワラを巻いていますからね。

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2006年1月12日 (木)

奥の細道ー千住

行く春や鳥なき魚の目は泪

(ゆくはるや とりなき うおの めはなみだ)

前途三千里の旅の始まりです。深川から千住に船で上陸。親しい人たちは前の晩から集まって見送ってくれました。これから何が起こるかわからない、当時としてはもう今生の別れかもしれない旅立ちなのでしょう。

鳥も泣き、魚も泪を流して見送る情景です。

魚の泪はちょっと大袈裟ですが・・・

でもこの泪、3Dでけっこう手がかかっているんですよ。

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それらしくないところもあるかと思いますが、ご感想をいただければうれしいです。

旅はまだまだ続きます。

絵本の本サイト

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2005年12月25日 (日)

月光に照らされたバスの中

詩的で幻想的な絵本

「月夜のバス」

杉みき子 作 黒井 健 絵

2002年出版 24ページ 偕成社

月夜の海岸に走る国道。
少年が一人歩いている。
国道は海に突き出た黒々とした岬の先から、ヘッドライトを次々に生み出している。
それがベルトになって、海岸の輪郭をふちどっている。
昼間はいる人影も、夜には見当たらない。
横断歩道での信号待ち。
前をトラックや乗用車、オートバイ、ダンプカーが通り過ぎる。
見慣れた路線バスが来た。
いつもと様子が違っている。
窓いっぱいの明かりは月光の差し込む海中のように青みがかっている。
少年はバスの窓をのぞきこんで、息をのんだ。
何を見たのか?
このバス、いつもの停留場に止まるんですけど、乗降客はいつもどおり。
少年に月光がいたずらした?
とても詩的な絵本です。

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2005年12月20日 (火)

子どもは一回くらい空を飛べる

空を飛んだ思い出の絵本

「雲へ」

黒井 健 作 2002年3月出版 32ページ 偕成社

「ぼくが まだ小さかったころ 空を飛んだことがあります。」 
こんな作者の書き出しで始まる絵本です。
ぼくはからだがフワリと浮いて、大きな自由を手に入れたうれしさでいっぱになりました。
でもそれはそのとき限りで、二度と飛ぶことはなかったそうです。
ぼくが重くなったせいかもしれないって書いてあるのですが、ぼくが大人になってしまったせいとも読めそうです。
子どもの想像力は何でも起こりうるのだと思います。
絵のタッチがとてもソフトでやさしくて、これならフワリと空に浮かび上がって飛んでいけそうです。
雲に向かって飛んでいくぼくの姿が自然に感じられます。
よく、飛行機に乗って雲の上に出たとき、日の光を浴びた真っ白な雲海に乗ることができるように思えるのですが、きっと子どもだったら一度くらい本当にできるのかもしれませんね。

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絵本の本サイトにも、ぜひ遊びに来てください!

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2005年11月12日 (土)

1000人の心が一つに

チェロの音が聞こえてきそうな絵本

「1000の風 1000のチェロ」

いせひでこ作 2000年11月出版 32ページ 偕成社

一人の少年と少女のチェロを通じた出会い。
なぜか二人の気持ちがシンクロするのは、可愛がっていたペットとの悲しい別れがあったからかもしれません。
小さな二人の調べは、次第に大きな流れに合流していきます。
阪神淡路大震災復興支援「1000人のチェロ・コンサート」。
一緒に参加したおじいさんは、
町も家も家族も友達も、60年弾き続けたチェロもなくなって、
なくなった仲間が残したチェロを弾いていました。
その音色は二人の調べと共鳴していきます。1
000人が集まったとき、
1000の風が1000のチェロによって一つの心になり、祈りになります。
実際にコンサートに参加してチェロを弾き、
1000人の人たちをスケッチした作家の、壮大な音楽が聞こえてきそうな作品です。

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絵本の本サイトが立ち上がりました。

こちらにもぜひお立ち寄りください。

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2005年11月 9日 (水)

こんなパンがあったら食べてみたい

パンもカラスもみんな個性的に描かれている絵本

「からすのパンやさん」

加古里子 作

1973年 1刷  2003年 270刷 32ページ 偕成社

いずみがもりで暮らす、からすのパンやさんに4羽の赤ちゃんが生まれました。
お父さんとお母さんは子どもたちの世話に大忙し。
お店はちらかったまま、黒こげパンや半焼きパンもできてしまう。
だからお客さんもいなくなり、どんどん貧乏に。
ある日大きくなった4羽の子どもたちが、そんなパンをおやつに食べていました。
それが友達たちの間で大好評。
みんなの意見を聞いて作るパンの種類もどんどん増える。森は大騒ぎになって行きます。
サボテンパンや雷パン、テレビパンってどんなパン?
絵を見てください。もっともっとありますよ。とても楽しいページです。
もっと見てほしいのは、たくさん登場するカラス。全部表情が違っています! 
生きた個々の描写と全体への総合化が大切、と作者はあとがきで述べています。
なんと270刷。

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絵本の本サイトが誕生しました。

ぜひこちらにもいらしてください。

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2005年10月 8日 (土)

波がボールを投げてくる

スケールの大きな絵本

「海をかっとばせ」

山下明生 文  杉浦範茂 絵

2000年7月出版  31ページ 偕成社

今年から野球チームに入ったワタル。でもまだベンチ。
夏までには何とか試合に出たい。そこで秘密練習開始。
毎朝、海までランニングして素振り100回。
誰もいない海岸で練習していると、大きな波がワタルを襲います。
気がつくと一人の少年が立っています。
少年はワタルの話を聞くと、海に入って、波の向こうからボールを投げてきます。
ワタルは夢中で打ち返すうちに、観客の声援まで聞こえてきます。
逆転ホームランか・・・。
山下さんの作品は海を舞台にしたものが多い。
この作品も力強く、スケールが大きい。
杉浦さんの絵も迫力があって、波音が聞こえてきそうです。

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2005年9月19日 (月)

幻想的な盆踊りの世界

美しく懐かしい絵本

「きつねのぼんおどり」

山下明生 文 宇野亜喜良 絵

2000年6月出版 32ページ 解放出版社

盆の三日目。
「ぼく」は河口でつりをしている。お盆には、なくなったものの魂がこの世に戻ってくるという。
そのせいか、魚はちっとも釣れない。
後ろから声がする。お盆だから魚も盆踊りに行ったんだろう、と。振り返ると誰もいない。
対岸の向こうには黒い森が見える。かつて、きつねが住み着いた森。行ってはいけない森。
そこに雨が降ってくる。岸の小船に飛び移ると、雨がやみ、船頭がのってきて、舟は動き出す。
行き先は? 幻想的な盆踊りの世界。
きつねと人の影が入り混じって、歌の中からはかない物語が浮かび上がる。
きつねうどんの由来とも言われる信太山(大阪府和泉市)。
その盆踊りを題材に作者がアレンジして、美しく懐かしい作品になっています。

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2005年9月10日 (土)

でもやっぱりやだな

おいしそうな絵本だけど、ちょっとね・・・

「おかし・な・ごはん」

山岡ひかる 作 2002年出版 32ページ 偕成社

ある日、朝ごはんを食べようとして「ぼく」はあくびが途中で止まってしまった。
テーブルの上にはケーキ、クッキー、チョコレート。
なのに、お母さんもお父さんも普段の顔つきだ。
学校に行って、給食の時間にまたびっくり。
シュークリームにプリン、板チョコにキャンディー、フルーツ牛乳。
それでもやっぱりみんなはいつもの顔つき。
おやつが小さなおにぎりだったり、カレーだったり。なんでだろう?
でもいいや、お菓子がたくさん食べられるんだから。いったいいつまで続くのでしょうか?
この絵本を読んだ1年生の感想は「ちょっとうらやましいけど、やっぱりやだな」でした。
作者の貼り絵技法がおいしそうな世界を作り出します。

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2005年8月19日 (金)

ぎおんのお寺の鐘の音

語感とリズムがいい絵本

「かえるの平家ものがたり」

日野十成 文 斎藤隆夫 絵

2002年出版 40ページ 福音館書店

あの平家物語をどう描くのかって、興味津々ページを開いて読み出して、まず感心したのが語感。
リズムがよくて読む方も聞くほうも心地よい。
「祇園精舎の鐘の声」が「ぎおんの おてらの かねの おと」、
「諸行無常の響きあり」が「かぜが ふくと はなが ちる」、
「娑羅双樹の花の色」が「さらの き さらさら はなの いろ」、
「盛者必衰の理をあらわす」が「つよい かえるも ひっくりかえる」ですって、うまいですね。
こんな調子でがま爺さんの琵琶の音に乗って、物語りは語られていくのです。
さて源氏沼に住むかえるたちの敵は、もちろん平家、って一体なんでしょうか?
結局、やっぱり涙の平家ガニになってしまうのですが・・・。
古典も絵本にするとこんなに楽しくなるんですね。

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2005年8月13日 (土)

文明だってつくれるよ

子供の潜在力を引き出す絵本

「ウエズレーの国」

ポール・フライシュマン 作 ケビン・ホークス 絵

1999年出版 32ページ あすなろ書房

この絵本、何歳向きかわかりません。
興味を持つ子は2歳くらいからかな?
わけがわからなくても、惹かれるところがあるらしくて・・・。
ウエズレーはちょっと変わった男の子。夏休みに、不思議な種を育ててウエズレー文明をつくってしまう。
その植物をもとに食料はもとより、衣類や機械や新しい遊びまでつくりだす。
そしてとうとう文字までつくって自由研究をまとめる。
自由な発想で決まった枠から飛び出す創造力。子供が誰でも持っている潜在力ですね。
この本を読んで影響される子供は、ウエズレーの国の住人かもしれません。

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2005年8月 6日 (土)

テケレッツのパア!

落語の絵本

「しにがみさん」

野村たかあき 作 2004年出版 32ページ 教育画劇

おなじみ落語の「死神」、絵本版です。
金に困って死のうとした男が死神に助けられる。死神から医者をやれと言われる。
病人の枕元に死神が見えれば助からないが、足元ならじゅ文を唱えれば助かる。
そのじゅ文は「アジャラカ・モクレン・キュウライス・テケレッツのパア」、そして手を二回パンパンと打つ。
男はだんだん金持ちに。ところが贅沢ばかりして、また金がなくなってくる。さて、起死回生の策は? 
6歳の子どもに読み聞かせたらじゅ文が気に入ってしまい、すぐに覚えて、やたら「テケレッツのパア」って言っては手をパンパンと叩くのです。まるで我が家が落語みたいになってしまって・・・。
この「死神」、明治中期、イタリア歌劇「靴直しのクリスピノ」の翻案だそうですから驚き。

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2005年7月23日 (土)

おばけだらけだー

子どもに人気のある絵本

「きょうはすてきなおばけの日!」

武田美穂 作 2003年7月 18刷 36ページ ポプラ社

学校に行く道でかわいい女の子のおばけが出現。
おまわりさんに助けてもらおうとしたら、おまわりさんもおばけ。
みどりのおばさんも、みどりのおばけ。みどりの日はあるけど、みどりのおばけって初めて!
そう、次々におばけが出てきます。学校の先生はテストのおばけ。わかりやすい!
校長先生はたぬきのおばけ。漱石の「ぼっちゃん」以来、校長先生はたぬきなんですね。
家に帰って、お母さんも、お父さんもってことになると、ぼくはいったい誰・・・?
武田さんの絵本は楽しいものばかりですが、
1993年以来18刷って、この絵本、よほど子どもに人気があるんですね。

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2005年7月16日 (土)

ドイツの森の中で

美しいリズムが踊る絵本

「うさぎのくにへ」

ジビュレ・フォン・オルファース 作  秦 理絵子 訳

2003年4月出版 22ページ 平凡社

森の中。
二人の子供が寝ている間にお父さんはきのことり。
目をさます子供のたちの前に、うさぎのお母さんが現れます。
お母さんに連れて行ってもらったうさぎの家には、子うさぎたちがたくさんいます。
うさぎ服を作ってもらって、子うさぎたちと仲良しに。
さて、森の番人、猟師が現れるのですが・・・。
作者のオルファースは19世紀後半、プロイセンの貴族の家柄に生まれた早世の絵本作家。
生涯の作品は8冊。でもみんなドイツ古典の傑作だそうです。
秦さんの訳はオイリュトミスト(オイリュトミーというのは、目にみえない音楽や言葉を、身振りや空間の動きで表現し、目に見えるようする運動芸術)だけあって、美しいリズムが躍動しています。

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ご感想は?

この絵本を読まれた方

*********  絵本

(やさしい? あたたかい気持ちになる? ほのぼのとした? かわいい?・・・・・・)

まだ読んでない方

********* そうな絵本

(おもしろ? やさし? うつくし? 読みたくなり?・・・・・・)

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2005年7月13日 (水)

いたずらっ子はどこまで行くの?

子どもの日常から発想した絵本かな?

「いたずらふたご チンプとジィー」

ローレンス・アンホールト 文 キャサリン・アンホールト 絵

2002年5月出版 25ページ 小学館

チンパンジーのチンプとジィーはふたごでいたずら盛り。
バナナがなくなったのでママと一緒に買い物に出かけます。
買い物はつまらないので、さっそくふざけっことかくれんぼ。
はい色の岩が見つかりました。一番大きな灰色の岩の上に、ママの買い物籠を発見。入っちゃえ!
ところが岩が動き出しました。岩の正体は何?そしてどこまで行くのかな?
どんどん森の中に入っていくけど・・・。
イギリスにはブックスタートという、初めて子供を持つママと赤ちゃんに無料で絵本をプレゼントする制度があるそうですが、キャサリン、ローレンス夫婦もそのメンバー。
二人には女の子と双子の男の子がいるそうです。
子供たちの日常からヒントを得た絵本なのでしょう、きっと!

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2005年7月 9日 (土)

ピエロくんはどうしたの?

絵を見て言葉をつくる絵本

「ピエロくん」

クェンティン・ブレイク 作 1996年10月出版 32ページ あかね書房

「ある日ピエロくんは、なかまの人形と一緒に捨てられてしまいました。ひとりゴミ箱からぬけだして、助けてくれる人を探しました。女の子が話を聞いてくれました。でもお父さんとお母さんと一緒に行ってしまいました。仮装大会に出て、妖精の女の子と仲良くなったのに、その子の家に帰ると、そのお母さんに、窓から放り投げられてしまいました、そこに犬が来て吼えます」。
実はこの本、文章が一切ありません。絵だけの絵本です。
6歳の子供にみせたら、こんなふうに絵をみながらしゃべってくれたのです。
解釈が違っているかもしれません。
大人には見えない字が、子供には見えている絵本もあるのですね。
ピエロくんの活躍はまだ続いていきます。
クェンティン・ブレイクはイギリスの絵本作家。
この絵本でボローニャ・ラガッツィ賞を受賞しています。

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2005年7月 4日 (月)

子どもはキャラ大好き人間

自動車がキャラクターになる絵本

「ぶーぶー じどうしゃ」

山本忠敬 作 1995年8月出版 20ページ 福音館書店

「はたらくくるま」という歌があります。
子どもが2~3歳くらいのときでしたか、よく歌っていました。外で最初に覚えた車がバス。
次にパトカーや救急車。そして消防自動車。サイレンが鳴って、すれ違うととても喜こびます。このての車が活躍する状況はあまりいいことないのですが、子どもはそんなことはわかりません。
ごみ収集車や宅配便の車まで分かると、もうマニアです。
車の次は電車に入って、新幹線の系列選別も見た瞬間に言い当てました。
天才なのでは、と思ったりしましたが、どこの子も同じ。子どもはキャラクターが大好き。
結局現在は新幹線の系列もほとんど忘れて(山手線まで分からず)、一方でポケモンを200以上、虫キングも何十種類と判別しています。
自動車は入り口だったようです。この本もそんないろいろな自動車が出てきます。

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2005年7月 2日 (土)

そうそう! これが子育て

変身するあかちゃんの絵本

「ザガズー じんせいってびっくりつづき」

エンティン・ブレイク 作  谷川俊太郎 訳

2002年11月出版 30ページ 好学社

しあわせなジョージとベラの二人のところへある日、ちっちゃなピンクの生き物が届けられます。
名前はザガズー。絵本ではかわいい赤ちゃんに見えるのですが・・・。
すばらしい毎日が続きます。
ところがある日、ザガズーはキイキイ声でなくはげたかの赤ん坊に変わっています。
我慢できないと思っていると、ザガズーはちっちゃな象になって、家中をめちゃくちゃに。
今度はイボイノシシになって、家中がどろだらけ。
怒りっぽいドラゴンになったザガズーはいたずらをエスカレート。びっくりはまだまだ続きます。
確かに子育てって、こんな日の連続で、可愛い赤ちゃんなんか少しだけで、はげたかや小象やイボイノシシやドラゴンとの戦いかもしれません。
ラストシーンがしゃれています。
英皇室から初代名誉児童文学作家の称号を贈られた、イギリスの代表的児童文学作家の作品。
谷川俊太郎氏訳。

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2005年6月30日 (木)

見つけた宝は何だったのか?

やさしくてもスリリングな絵本

「ティモシーとサラとたからのちず」

芭蕉みどり 作 2002年4月出版 32ページ ポプラ社

ティモシーとサラは双子のこねずみ。
ある日、隣のスーザンの庭で不思議な地図を見つけます。
どうやら以前に住んでいた、変わり者のトムからの挑戦状のようです。
3人(匹?)は謎を解き進んでいきますが、あるきっかけで、病気で寝たきりのミリーに、協力してもらうことになります。ミリーは鋭い指摘をします。
はたして宝物はみつかるでしょうか?それはなんでしょうか? 
でも3人はもっと素敵な宝物を手に入れました。もちろんミリーと友達になれたこと。
もしトムがそれを仕組んだとしたら・・・。まさかね。
やさしい絵なのですが展開がスリリングです。

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2005年6月29日 (水)

小さな事件が次から次へ

見ていると楽しいけど、考えると難しい絵本

「ゴイサギはみていたのかな」

かみや しん 作 2002年9月出版 29ページ 文研出版

昼は樹木で休み、夕方から川や池で魚を採るのがコウノトリ目、サギ科のゴイサギ。
このゴイサギがウトウトしだしたところから物語りは始まります。
蛙が水に飛び込むと、トンボがびっくりする。芋虫が足を滑らして池に落ちると、カマキリががっかりする。
虫や動物たちの行動は、小さな引き金になって、次々と事件を引き起こします。
その展開は円のように回っていきます。
生き物が生まれて、また土にかえる、そんな円環構造を考える抽象画家の作品です。
樹木で休んでいたゴイサギはそんな事件を見ていたのでしょうか?

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2005年6月26日 (日)

マジでみんなでニンジャだぞ

長さを感じない長編絵本

「にんじゃごっこ」

橋本 とき子 原案  梅田 佳子 作  梅田 俊作 絵

2001年2月出版 144ページ 岩崎書店

園児6人が忍者ごっこを始めます。舞台は自然に囲まれたある町の保育園。
でも子供たちの方言は土佐の高知?
忍者たちはそのうちに、オニ退治をしようということになりますが、
それは年少さんたちを守るため、そして鬼の子オニタを助けるためです。
独身のやよい先生も6人といっしょに参加しますが、結構こども目線。
やよい先生ばかりでなく、回りの大人たちも結構マジなのです。
こどもに対するこんな包容力あふれる愛情が、この長編絵本を成立させている魅力です。
数ヶ月にわたる展開も、長さを感じさせません。
園児さんたちにぜひ!

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2005年6月25日 (土)

ヨーロッパの音が聞こえそう

おしゃれな雰囲気のする絵本

「あるあめのひの ケン・バーン」

丸山もも子 文 鍬本良太郎 絵 2003年8月出版 41ページ 小学館

歯が鍵盤になっているからケン・バーンなのでしょうね。
ケン・バーンの家の隣には大きなオペラ劇場があって、いろんな音がとんでくるのです。
ケン・バーンが好きなのは、そんな音を集めること。
時計台の時計の針には楽しい音がひかかっていました。川が曲がっているところには悲しい音が集まっていました。楽しい音の一つはさくらんぼの味がします。
ケン・バーンは楽しくなって歯の鍵盤を弾いて歌を歌いました。
家に帰るとオウムのショパンに残りの悲しい音を食べさせましたが、しょっぱくてしょっぱくて・・・。
翌朝、ケン・バーンが広場を散歩していると、見たこともないくらい大きな悲しい音が落ちていました。
誰が落としたどんな悲しみの音なのでしょう。家に持ち帰ったケン・バーンを訪ねて来たのは誰だったのでしょうか? 
ヨーロッパ風の町を舞台に繰り広げられる音符のファンタジー。

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2005年6月22日 (水)

動物たちはどこにいるかな?

たくさん動物がかくれている絵本

「もりのえほん」

安野光雅 絵 1977年10月出版 32ページ 福音館書店

表題通りの絵本なのです。
なぜって、表紙から最後まで森の中の情景が描かれているのですから。文は一つもありません。
木々の姿をアップで描いてあったり、俯瞰図であったりしますが、森、森、森の連続です。
すぐにも読み終わって、おしまいになりそうですが、実はこの絵本、すごい仕掛けが隠されているのです。
表紙だけでもウサギとカメが描かれています。そうは言っても探すのが大変です。よーく見ないと見つかりません。最後のページに各ページに隠されている動物が紹介されています。
イヌ、ネコ、リス、ニワトリなんかはかわいいほうで、ライオン、アフリカゾウ、サソリだって出てきます。数えてみたらなんと130。動物だけでなく、人の顔も描かれているみたい。中には九州の地図も書かれているっていうのですが、私たち親子にはみつかりませんでした。
数々の受賞暦に輝く安野さんの変わった名作です。

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2005年6月18日 (土)

ハゲてたって大好き

お父さんの絵を描いた絵本

「おとうさんの絵」

相馬公平 文 忌野清志郎 絵 2003年10月出版 46ページ マガジンハウス

周平は図工が得意だ。
今日は一番好きな人の顔を書くことになった。もちろんお父さんの顔だ。
顔の輪郭を描いて、太い眉、大きい目、大きな鼻、そしてきりりとした男らしい口を描いた。次は髪の毛だ。
そこで周平はピタッと描けなくなってしまった。1分、2分とたっていく。額には汗が・・・。
そうなのです。お父さんはハゲだったのです。どうしよう? 
ついに周平は髪の毛をふさふさに描いていきます。周りから、「周平君のお父さん格好いい!」の声があがる。とうとう教室の一番目立つところに貼り出されてしまいます。
うちの息子もハゲの父親に、どうして毛がないのか聞いたことがあるのですが、「中身が良すぎるから」って答えていました。
野球を教えてくれる大好きなお父さん。周平は野球帽をかぶったお父さんの顔がもっと格好良く見えるのです。
「そうか、野球帽をかぶせて描けばよかった!」 残念、おそかったですね。
ロックシンガーの忌野清志郎さんの絵です。

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2005年6月14日 (火)

すてきな満月の夜がきます

待つことの大切さを教える絵本

「まんげつのよるまでまちなさい」

マーガレット・ワイズ・ブラウン 作 松岡享子 訳 ガース・ウイリアムズ 絵

1978年7月初版 1997年6月19刷 36ページ ペンギン社

あらいぐまのぼうやは、夜を見たいとお母さんに言います。
ところがお母さんの返事は、題名の「まんげつのよるまでまちなさい」。
それからぼうやは、ふくろうがみたかったり、夜がどのくらい暗いのか知りたかったり、月の大きさが気になったり・・・。
でもその都度お母さんは同じせりふを繰り返します。いつになったらまんげつの夜を見せてくれるのか、満月の夜にはいったい何があるのか、読み聞かせている大人が気になって、次のページを心待ちにするくらいですから、聞いている子供たちはもう待ちきれなくなっているでしょう。
それがこの本の狙いらしく、子供に待つことの意味を教える本なのだそうです。
モノトーンのページが連続して、満月の夜のページが最後にカラーで広がります。作者は半世紀も前になくなった、アメリカの女性です。

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2005年6月11日 (土)

こども心にも切なさが残る

ちょっと悲しくて美しい絵本

「おおはくちょうのそら」

手島圭三郎 作 2001年1月出版 40ページ リブリオ出版

6歳の子供が「この本、保育園で2回読んだけど、2回とも悲しかった」と評価しました。
北の空に飛び立たなければならない季節に、飛び立てない白鳥の家族。
重い病の子供がいたからです。他の家族たちはみんな飛び立っていきます。湖は淋しくなりました。
お父さん白鳥は、ついに思い切って飛び立つことを決心します。飛び立つ5羽の白鳥。
飛び立てず、家族の後を追うように、湖水を泳ぐ病の子供白鳥。このまま別れてしまうのでしょうか?
北海道の景色や湖水に映る白鳥、そして夜空の揺れる三日月など、手島氏の版画表現が透き通った自然を感じさせる作品です。
たまにはそんな絵本の上に涙を落としてみてはいかがでしょうか。

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2005年6月 9日 (木)

今日から感性の出発です

初めての絵本を赤ちゃんに!

「ごぶごぶごぼごぼ」

駒形克己 文、絵 1997年7月 20ページ 福音館書店

ぷーん、とはじまる黄色い丸。なんでしょうね?
大人には分からなくても赤ちゃんには楽しい絵本。
読んで音になる字は、「ぷくぷく」とか「ぷ、ぷ、ぷ、ぷ」とか「ごぶごぶ ごぼごぼ」とか「じゃわじゃわ」とか「ざぶざぶ」です。
それに対応したページには赤、黄、青、白、黒といった大、中、小の丸が離れたり重なったりして登場します。あわぶくかな? 水玉かな? 最後は波になっているようです。中には穴の開いた丸もあって、赤ちゃんが指を入れてページをめくってもいいですね。
リズムのある擬態語とカラフルなシンプル図形の組み合わせ。言葉を口にし出した子供の耳と目が敏感に反応するようです。
2003年にも第5刷が発行されています。

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2005年6月 8日 (水)

まわりが違って見えてきます

生命の息吹が聞こえてくる絵本

「なんだかうれしい」

谷川俊太郎 文 だれかとだれか 絵 2002年11月出版 120ページ 福音館書店

世の中って不思議なことがたくさんあります。
それにきれいだったり、びっくりしたりすることも・・・。
そんなとき、なんだかうれしくなってきます。そんなことをたくさん集めてみたのがこの絵本です。
写真もあればイラストもある。もちろん絵もあります。ですから各ページの構成は谷川さんの文とだれかになっています。
雨上がりのいいにおいだったり、300年も生きている木があったり、何もないページかと思ったら雪が降った朝だったり、かさぶたが取れそうだったり。
でも、よく見ていくと大きなテーマがあるようです。それは、地球上で人間をはじめとするいろいろな生物が自然と織り成す生命の息吹です。
壮大で変化に富んだ楽しいアルバムをご覧になってみてはいかがでしょうか?

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2005年6月 7日 (火)

子どもには雨だって楽しい!

文字のない、これこそ絵本

「雨、あめ」

ピーター・スピアー 絵 1984年6月出版 32ページ 評論社

これこそ絵本。だって文がないのですから・・・
姉と弟が遊んでいると雨が降ってくる。ところが遊びはここから本格的に。
屋根からは滝が流れて、タイヤの後は小川になって、砂場には池ができてくる。
くもの巣は水滴のイルミネーション。雨の嫌いな鳥や狸や犬は小屋に入って、でもアヒルは喜んでいるみたい。
雨の世界ってこんなに楽しかったのかな? 楽しくなくなったのは大人になってからなのかもしれない。
1日遊んでも足りないくらい。そして夕ご飯をたべて、寝る時間。外はまだ雨が降っている。
明日、雨がやんだらまた違う世界になっていることでしょう。
毎日が興奮の連続って楽しいですね。そんな感じが連続した絵から伝わってくるようです。
上品な傑作です。梅雨空の午後にでも、お子様とごいっしょに・・・

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2005年6月 5日 (日)

恐竜だって別れはつらい

ちょっとほろりとさせられる絵本

「おまえ うまそうだな」

宮西達也 文、絵 2003年3月出版 40ページ ポプラ社

卵からかえったばかりのアンキロサウルス。草食恐竜の赤ちゃんです。
そこへ史上最大の肉食恐竜、ティラノサウルスが来て、思わず言ってしまいます。「おまえ、うまそうだな・・・」って。
ところがアンキロサウルスの赤ちゃんはティラノサウルスをお父さんだと思ってしまいます。だって「ウマソウ」って自分の名前を呼んだのですから。
ティラノサウルスはしかたなくお父さんになって、外敵からアンキロサウルスを守ったり、体当たりやシッポの使い方を教えて育てることになりました。
何日も何日もたって、やっぱりこのままいつまでも、いっしょにはいられないとティラノサウルスは考えました。別れの日が来ました。大昔の恐竜時代には、この絵本に描かれているように、満天の星空が見えたことでしょう。
ほろっとさせられる一冊です。

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2005年6月 4日 (土)

チョビコがわが家にやって来た

あったかくてやさしい絵本

「おれんちのいぬ チョビコ」

那須田 淳 文 、渡辺洋二 絵 1994年9月出版 55ページ 小峰書店

おれんちにメスの子犬がきた。しっぽの先と左耳だけうす茶色でからだがまっ白。鼻の先が黒くてつやつやして、目のくりっとしたかわいらしい犬だ。小さくてチョビッとしているからチョビコと名前をつけた。
こんな風にして始まったチョビコとのお話。お母さんとお父さんとおれと妹に、チョビコを交えた生活が日記風な記述で繰り広げられていきます。
おねしょ事件あり、クローバーの野原での大発見あり、犬小屋作りあり、秘密をもったチョビコのお話あり、海に行って行方不明になったりと盛りだくさん。
絵本というより絵童話でしょうか。あったかくてやさしい気持ちが伝わってきます。

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いい絵本をおしえてください

心に残った絵本、子どもが喜んだ絵本、話題の絵本などを紹介していきたいと思います。

もし、そんな絵本がありましたら、コメントでおしえてください。

もうすぐ梅雨。今日の天気はどうかな?

子どもの運動会なんです。

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2005年6月 1日 (水)

とにかく、なぜか子供にうけるのです

ナンカイでアブナイ絵本

「きゅうりさんあぶないよ」

スズキコージ 文、絵 1998年11月出版 24ページ 福音館書店

きゅうりさんが歩いています。いろいろな動物があらわれて、「きゅうりさん そっちへいったら あぶないよ ねずみがでるから」って言われるのです。
クマ、シカ、ヤマアラシ、ネコ、ウシ、ニワトリ、ツバメ、ヤギ・・・だったと思うのですが。みんなせりふは同じです。絵はきゅうりさんがそれぞれの動物から何か一品拝借して、身につけていきます。だんだん重装備に。
そしてとうとうねずみに出会います。運転手さんつきの高級車に乗るリッチなねずみです。そしてねずみが叫びます。
「あぶない!!」って。
確かにきゅうりさんの格好はかなりアブナイのです。それにしても、きゅうりさんの目的は何だったのでしょうか?
難解な絵本ですが、小さな子どもに何回も読ませられたママも多い、ナンカイな絵本です。
スズキコージワールドに行ってみてください。ほんとうにアブナイかも・・・

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2005年5月29日 (日)

てんとうむしと遊んでみては?

楽しい理科教室に入ったような絵本

てんとうむしのてんてんちゃん

高家博成、仲川道子 作 1999年6月出版 24ページ 童心社

お日さまがピカピカのいい天気の日に、てんとう虫のてんてんちゃんが野原に遊びに行きました。仲間たちがたくさんいます。背中の模様もみんな違っています。50種類くらいあるそうです。長い葉の縁や弦をどんどん上に登る競争を始めて、てんてんちゃんが一番です。羽を広げて飛び上がったのですが葉っぱにぶつかって地面に落っこちてしまいます。逆さになって起き上がるのがとても大変! 今度はかなへびの出現。食べられそうになったところを足から苦い汁を出して撃退に成功します。作者の高家さんは多摩動物公園の昆虫飼育をされた専門家でもある農学博士。ですからてんとう虫の行動が事実に基づいた科学性を持っているのです。その行動を仲川さんのかわいらしい絵柄で表現しているのですから、小さな子どもたちはきっとてんとう虫が大好きになってしまうことでしょう。

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2005年5月26日 (木)

妖姫アメフラシとの戦い

わくわくどきどきのシリーズ絵本

「くろずみ小太郎旅日記」 その3 妖鬼アメフラシ姫の巻

飯野和好 文、絵 2000年8月初版 24ページ クレヨンハウス

小太郎は生まれて初めて海を見ます。その広さに感動していると、紫色の雨が降ってきます。砂浜には美しい娘がこちらを見つめています。でも、なにやら怪しい妖気が漂ってきて、小太郎は後ろに飛びのきます。娘は笑いながら大きなアメフラシに姿を変えるのです。「むーっ 妖しいやつ」 その姿、とにかく妖しすぎるくらい怪しい。アメフラシってご存知でしょうか? ウミウシのなかまの軟体動物です。30cmくらいのナメクジみたいなやつ。小太郎がすばやく七輪になって真っ赤な炭を飛ばしても、妖姫アメフラシは気持ちの悪い紫の汁で消してしまいます。小太郎の体がしびれてきました。小太郎危うし! 今回、小太郎はどうやって危機を脱出したのでしょうか? 20歳のころ、作者が実際にアメフラシと出会ったときの妖しい感動がベースになっているそうです。シリーズ3作目。

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2005年5月24日 (火)

お菓子の缶が転がってミキサー車に

40年も前に初版が出された絵本

「ゆうちゃんのみきさーしゃ」

村上祐子 文 片山 健 絵 1968年7月初版 28ページ 福音館書店

ゆうちゃんの食べたお菓子の缶がころがって、ミキサー車になりました。さっそくゆうちゃんはとび乗って、出発。見えてきたのはどうやら秘密の森のようです。大きな木がとうせんぼをして、前に進めません。ミキサー車が歌いだすと大きな木はご機嫌になって道を開けてくれました。明るい花畑にでると、たくさんのミツバチがミキサーの中に蜂蜜を入れてくれました。次はたくさんの牛さんとにわとりさんがいます。こんどはミキサーの中に牛乳と卵を入れてくれます。さあ、次はさるさんからくだもの、くまさんからは冷たい雪をもらいます。 ミキサーはぐるぐるまわって入れたものを混ぜています。いったい何が出来上がるのでしょうか? 冷たくて甘くておいしいもの・・・、わかりますよね。たくさんの子どもたちが集まってきて、並びだします。でも大丈夫。たくさんあるのですから・・・。40年も前に初版が出されていますが、今読んでもミキサー車の中身は新鮮です。

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2005年5月22日 (日)

いつまでもビクビクしていられない

勇気ある生き方を教えてくれる絵本

「とべバッタ」

田島征三 文、絵 1988年7月初版 36ページ 偕成社 

バッタに襲いかかるカエル、クモ、ヘビ、トリ、カマキリたちが、まるでウルトラマンに出てくる怪獣たちのようです。そんな圧倒されてしまう迫力ある絵が展開していきます。バッタはいつもびくびく暮らしていました。ある日、そんなおびえながら生きていくのが嫌になったのです。そこで決意しました。岩の上でゆうゆうと日向ぼっこを始めたのです。案の定、「怪獣」たちが襲いかかって来ました。バッタはそんなことは百も承知です。襲われる寸前、死にものぐるいで飛んだのです。さあ、何が起こったのでしょうか。まさか! と思うほどバッタは格好いいのです。ウルトラマンになったみたい! でも奇跡は一瞬です。後は自分の力で何とかしなくてはいけません。格好が悪くたって、馬鹿にされたって、そんなこと気にしていられません。自分の足でしっかっかり・・・、じゃなく四枚の羽でしっかりと、でした。ぜひ子どもに読んであげたい、とても勇気の出る絵本です。

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