月光に照らされたバスの中
詩的で幻想的な絵本
「月夜のバス」
杉みき子 作 黒井 健 絵
2002年出版 24ページ 偕成社
月夜の海岸に走る国道。
少年が一人歩いている。
国道は海に突き出た黒々とした岬の先から、ヘッドライトを次々に生み出している。
それがベルトになって、海岸の輪郭をふちどっている。
昼間はいる人影も、夜には見当たらない。
横断歩道での信号待ち。
前をトラックや乗用車、オートバイ、ダンプカーが通り過ぎる。
見慣れた路線バスが来た。
いつもと様子が違っている。
窓いっぱいの明かりは月光の差し込む海中のように青みがかっている。
少年はバスの窓をのぞきこんで、息をのんだ。
何を見たのか?
このバス、いつもの停留場に止まるんですけど、乗降客はいつもどおり。
少年に月光がいたずらした?
とても詩的な絵本です。
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