奥の細道ー黒羽
夏山に 足駄をおがむ 首途哉
(なつやまに あしだをおがむ かどでかな)
トム・ハンクス主演のフォレストガンプという映画があります。
彼はある日、急に走りたくなってどんどん走っていきます。アメリカ大陸の太平洋岸から大西洋岸まで走って、また戻ってきます。それを何回か繰り返しているうちに、一緒に走る信奉者が増えていくのです。そこに何か宗教的なものが感じられたのでしょうか?
日本にも1300年以上昔、飛鳥時代、大化の改新のころ、そんな人がいたみたいです。
役の行者といわれる役小角(えんのおずぬ)という人。
小さな虫を踏むこともなく、道の修理もせず、生命とそれを育む自然を大切にした山登り大好き人間。
やはり信奉者が出てきて、山岳信仰が育まれていきます。
中高年の登山がさかんですが、人間、齢を重ねるとともに、自然の息吹に触れたくなるのはわかるような気がします。
今でも修験道の開祖といわれ、この役の行者を祭るお寺は全国各地に存在します。
芭蕉さんが訪れた黒羽の行者堂があった修験光明寺は今はもうないそうです。
これから行く奥州の山々を思って、行者さんの健脚にあやかりたいと、その足駄(げたのことでしょう)を拝んでいるところです。
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